20時帰宅。
キャンプ道具を車に放り込み、予定している野営場へガソリン消費が多くなる走行で向かいます。
レイトチェックイン出来るのも野営ならでは。
ところが。
マイナーな野営場なのに……満席状態。残念。
次の候補は、元々立地条件が理由で『決して行くことはないであろう』と思ってた有名無料キャンプ場。
さらにガソリン消費が増す走行で夜の道を走ります。
「多いんだろうな」と思いつつ。
あらら。
案の定、端から端まで!テントがびっしり!ミッチミチの満員御礼。さすが有名どころ。
私がテント設営出来るスペースは1ミリもありません。
広いから隅っこは空いてるかも?は甘い考えでした。
キャンプブーム終了?いやいやいやそんなことないでしょと。
仕方ありません。
怖いけど山の中にある野営地へ(5月と9月にやったとこ)。
※かなり昔は公園だったけれども、現在は公園ではなく(看板は撤去され、地図にも表示されない)。
役場に問い合わせても河川敷だと説明された場所。
トイレ水道無し。コンクリート製の椅子とテーブル、東屋があるのみ。
21時半、現地着。
おや?
予報になかった小雨が降ってくるではありませんか!慌ててテント設営。
あぁペグ打ち不要で素早く張れるムーンライトが懐かしい。
買って良かったシートクリップ。これでフライシートを引っ張り、万が一の雨にも対応出来るようになりました。
設営完了。よし晩御飯だ!
あれ?
ここで私はやっちまったことに気づきます……クッカーと食材詰め込んだトートバッグを忘れてることに。
途中のローソンで夜食にでもと買ったワンタンスープが手元にあるのみ。
慌てたらいけませんねぇ。
でも大丈夫。車に常備してるプリムスのガスストーブとクッカーで湯を沸かすことが出来たのでした。
カトラリーはこれまた車に常備してるアメリカ軍MRE付録のスプーン。た、助かった……。
ネイチャーストーブに火入れしてゆらめく炎を眺めつつ、スキットルでちびりちびり。
川のせせらぎ。
去り行く秋を惜しむような虫の声。
それらを聴きながらぼんやり。
近くで鳥が羽ばたいてビクッとなったり。
貸し切りで山の中に一人。
贅沢ですね。
結果としてここでよかったとしみじみ思うのでした。
心霊的にビビりの私の初ソロ野営。
子どもの笑い声も聞こえませんし、もちろんテントのそばに来て「あそぼー」とも言ってきませんし、
全身ずぶ濡れの髪の長い女性も見えませんし、どこからともなく神楽も聞こえませんし、軽トラに乗ってきた地元の爺さんが「そこでキャンプはやめとけ」とも言いませんし、何も怖いことはなさそうです。
おやすみなさい。